どうもノエです。
もし死ぬとわかっていたなら、あなたはどういう死に方を選び、残された人に何を残すのだろう?
今回は2011年にPSPで発売され、2015年にPS4・XboxOne向けにHDリマスターされたFINAL FANTASY 零式を一週目クリアしたので詳しく感想を話していきます。(ネタバレ無しです)
ちなみに一週目終わった段階でAmazonやsteam、ネットの感想をみたところ かなり評価が高く、自分としても墓に入るときに一緒に入れて欲しいぐらいのタイトルでした。
特にプレイ中は0組の皆と触れあう中で学生生活に戻ったような感覚になれ、戦争というシリアスな題材に皆はどう向き合うのか終始ストーリーが気になっていました。
「早く・・早くストーリーを進めたいでもレベル足りないっっ!!!」
みたいな状態笑
そして世界観や登場人物も魅力的で物語に引き込まれ、戦闘も楽しくて時間を忘れて楽しむことが出来たのですごく大満足してます!
ただ、
「ここはどうなの!?」
という面もあるので良かった点と気になった点の両方で語っていきたいと思います。
FINAL FANTASY 零式の紹介
4つの大国がクリスタルの力をめぐり戦争を続ける大陸オリエンスを舞台に、数多くの登場人物が織りなす歴史を体験していくストーリー。
武器や特技が異なる複数の主人公を操作するアクション性の高いバトルシステムが高い評価を受けている。
(※公式より一部抜粋)
発売元 | スクウェア・エニックス |
リリース日 | 2011年10月27日(PSP) 2015年3月19日(PS4/XBOne)8月19日(PC) |
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
対応ハード | PSP,PS4,XBOne,PC |
推定クリア時間 | 約50時間程度 |
- 戦争を題材に数多くの登場人物が織りなす濃厚なストーリーが展開する
- 特徴の違う14人のキャラを操作し、簡単操作でアクション性の高いバトルが楽しめる
- 周回要素、収集要素が豊富でたっぷりと零式の世界に浸れる
FINAL FANTASY 零式の良かった点
豪華声優陣の演技力が圧巻!生き生きと描かれた会話シーン
アニメやゲームで主役を張ってきた多数の声優陣がキャスティングされており、作戦中のイベントシーンをほぼフルボイスでキャラクターの掛け合いを楽しむことが出来る。
登場人物は多いもののしっかりとキャラ分けされていて一人一人の個性が立っているのできっとお気に入りのキャラが出来るに違いない。
知的なキャラや短期なキャラ、おっとりしてたりポジティブだったりと会話シーンにキャラの性格がこれでもかと表されている。
たくさんのキャラが登場するとどうしても埋もれてしまうキャラがでてきてもおかしくないはずなのに零式にはそういった場面がまったくなかった。
残酷でシリアスな世界観
零式では残酷な世界をより残酷で魅力的に表現されていました。
戦争という扱いが難しい題材
シリアスだが悲しいだけじゃない。
悲しみが散りばめられた沈むような真っ黒な世界だからこそ、人の思いの美しさがより光って見えるものになっていた。
敵味方問わず、自分の命を犠牲にして明日の皆に繋げる場面や戦闘中の無線でのキャラの掛け合いが人と人とのつながりや思いをリアルに感じ取れた。
今日生きていても明日生きている保証がない世界で絶望だけじゃなくて希望もちゃんと描いてくれている。
話が進めば進むほどに目の前で元気にふるまってくれるキャラクターたちが愛おしくなってくる。
大好きだ0組!
死者のことを忘れてしまうという世界の摂理
登場人物が死ぬとまわりの人間は顔も名前も忘れてしまう。
それは洗脳だとか呪いではなく、そういう世界。誰しもが平等に忘れられ、忘れていく。
顔も名前もわからないから悲しむって難しいよね
この人のためにも僕らは前に進もう!
資料を見返したらこの人●●だったらしいよ
なんてまるで僕らが悲惨な事故や事件をニュースで聞くような、どこか他人事のようにこの世界のキャラクターたちは身近な死を語る。
0組の皆はマザー(魔法局局長のアレシア・アルラシア)の力のおかげで死亡したとしても復活出来るため、なおさら死というものに対して楽観的。
重たいはずの死、それが忘れることで軽く浅く描かれる・・・。だがプレイヤーは生きて過ごした時間を覚えてる。
登場人物とプレイヤーの死の感じ方のギャップが切なく悲しく、物語に引き込まれる部分にもなっている。
敵の隙をつく戦闘が楽しい
戦闘に関しては特にこの2点が良かったです。
敵の隙をつき、一撃で倒せるキルサイトシステム
戦闘では敵の隙をつくことで一撃で倒せたり、大ダメージを与えるシステムが採用されている。
タイミングよく攻撃することでレベルの高い敵や硬い敵とでも渡り合えるようになっていて、アクション性の高いバトルが楽しめる。
個性豊かな操作キャラと戦闘スタイル
操作できるキャラは14人もいてそれぞれ武器や戦い方に特徴があり、
- 高火力で一撃が重たいキャラ
- 低火力だけど手数で押すキャラ
- チャージに時間がかかるけど当たると即死させるほどの威力が出せるキャラ
などそれぞれアクションとしての爽快感の感じるポイントが違うのも面白い。
レベルをあげてアビリティを強化していけば使える技もふえて、より戦闘が楽しくなってくる。
アビリティにポイントを振ることで威力が上がったり消費MPが少なくなったりとやり込むほどに戦いやすく、快適なプレイが出来る。
さらにはアクセサリーでキャラクターの強みをさらに補強して戦いやすくしたりと自分なりの倒し方を考える工夫があって戦闘はかなり楽しかった。
豊富なやり込み要素
FF零式はストーリーだけおいかけても何十時間とボリュームが多いタイトル。
それにプラスして高難易度のダンジョンや2週目の追加要素、サブイベントが待ち構えている。
1週目では実力不足でクリア出来なかった実務演習という要求レベルの高いダンジョンがちょうど2週目で適正レベルで攻略に挑むことが出来る。
1週目をクリアしたので攻略サイトをちらっと見てみても2週目が本番とかかれ、サブイベントもかなりのボリュームだったりでまだまだやり込める要素がたっぷり。
最強装備の取得や強敵に挑んだり、ムービーやキャラ設定などの収集要素もまだまだ埋まっていない状態なのでかなり楽しめそう。
FINAL FANTASY 零式のいまいちな点
作戦準備パートがテンポを悪く感じさせる
FF零式のゲームの流れは作戦準備➡作戦開始➡作戦クリア➡次の章へといったサイクルで章形式で進んでいくゲームとなっている。
作戦はつねに物語の展開が大きく動くような、つねに緊迫したものになっていて続きが気になるので早く進めたい!と思いながらプレイしていたが作戦準備パートの部分が悪く感じた。
いわゆる準備パートは「一定の時間をあげるので自由に探索・レベリングして大丈夫ですよ」というパート。
行動をすることで時間が消費され次の作戦が始まる。
ちなみに消費行動は主に以下の3つ。
- 魔法院(プレイヤーの活動する拠点)の外にでると6時間消費
- NPCとの会話イベントで2時間消費
- キャラクターのステータスUPが得られる授業を受けると2時間消費
その他のNPCの依頼を受けたり、闘技場での雑魚と連戦は時間消費されない。
このタイミングで次の作戦の推薦レベルまで外に出てフィールドの敵を倒してキャラクターのレベリングや章ごとに発生するおつかいのような依頼を消化するわけだけど作業感が強い。
キャラに話しかけるイベントは楽しいが一通りすべてのエリアを見て回る必要があり、残り日数が変わるごとにエリアを見に行っていたためなおさら作業感が出てしまった。
作戦本編の物語は怒涛の勢いで進むのに足踏みをするような準備パートが足を引っ張ってテンポを悪くしているようにしか思えなかった。
依頼がストックできて、会話イベントも作戦中にこなせたのであればあまり気にならなかった部分かも。
ストーリーの描き方がもったいない
ストーリーでは2点気になる点がありました。
盛り上がる要素があるのに活かしきれていない
明らかにこの設定ならこういうお決まりの場面ほしくない?みたいなのが多々ある。
これはあくまで例えで、
- 遅刻しそうな主人公が食パンかじりながら急いで登校する
- 曲がり角で誰かとぶつかる
- ぶつかった相手が転校生として朝礼で現れる
ラブコメでありそうなお決まりのパターン。
➊と➋が来たら➌が来ると普通は思うはず。
FF零式の場合は➊で食パンかじっても➋で曲がり角でぶつかっても➌で転校生がこない。
「え?こないの?!」ってなったよね。
そういう風な場面が結構ある。
本編の説明不足感
そして、ネタバレになってしまうので詳しくは話さないが本編の説明不足感が否めない。
伏線の回収を本編ではなく追加ムービーで後からみてそういうことだったのかとやっとわかる感じ。
特にマキナの行動が謎な部分が多い。マキナに関しては追加ムービーでもわからなかった。(・・・小説や設定資料集だとわかったりするのかな??)
ラストの方は難解な言い回し、会話の掛け合いをわざと少なくしてキャラクターに多く語らせず、ユーザーに想像してくれと言わんばかりの演出。
何の脈略もなく戦いが勃発するシーンなどラストにかけては色んな意味で感情が上がり下がりが激しかったのを覚えてる。
UIや機能面が痒い所に手が届かない
携帯機から据え置きへのHD移植が行われた本作。
グラフィックだけでなく、操作面に関してもカメラワークや移動速度などより快適に遊べるように調整がされている。
がプレイ中にUI・機能周りの不親切さを感じることが結構あった。
主に以下の内容。
- セーブポイントにいかないと装備の変更、操作キャラの変更が出来ない
- マップをみたときに、どこの街の依頼が完了で何が終わってないのかが把握しづらい
- アイテム自動整理が出来ない
- 一度に依頼が一つしか受けられない
気にならない人は気にならない部分だとは思うけど、頻繁に行う動作で不便な部分だったので気になる部分としてあげました。
モンスターの使いまわしが多い
草原、森の中、雪原、高温地帯とエリアが違うのに出てくるモンスターの色が違うぐらいでそこまで変化が無い。
どのエリアも敵が変わらないので戦い方に変化が出ず、良い意味では戦いやすく悪い意味だと単調に感じる。
FFといえばおなじみのボムやプリン、ベヒーモスなど基本的なモンスターは登場するがもっとお馴染みのモンスターが出てきてもいいのに・・・と思ってしまった。
FINAL FANTASY 零式のまとめ
良かった点、いまいちだった点を話してきましたがいかがだったでしょうか?
かなり長くなりましたが、総合的にみても完成度の高いタイトルだったと個人的には思います。
世界観にどっぷりと浸かってキャラクターたちと同じ目線で考えて、共に戦った忘れられない時間をくれたFINAL FANTASTY 零式に感謝しかないです。
僕は主題歌のゼロを最近ヘビロテするぐらいハマりました!
皆さんもよければ主題歌ゼロ聴いてみてください。そしてゲーム遊んでみてください!
それでは最後にどのような人にオススメかというと
- シリアスな世界観が大好物な人
- 0組のメンバーで気になるキャラがいる人
- 直感的なアクションを楽しみたい人
- シリアスな世界観が苦手な人
- 学園ものが嫌いな人
- コツコツプレイするのが苦痛な人
ということでFINAL FANTASTY 零式のクリアレビューでした。