ドットで描かれる長きファンタジー作品の新しい形
どうもノエです。
今回は2020年3月12日に発売したロードス島戦記 -ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-をクリアしたのでレビューしていきます。(ネタバレ無しです)
ちなみにクリア状況はエンディングを見てモンスター図鑑を埋めたところです。
普段あまりメトロイドヴァニラを遊ばない僕なのですが、ロードス島戦記ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-をプレイしてみて探索要素や収集要素にハマったり、
シビアなボスバトルにトライ&エラーで何度も挑戦したりとかなりのめり込んでプレイしてました。
プレイ時間自体は短いのですが、個人的にはこのぐらいのボリュームだと手も出しやすくしっかりと遊びごたえがあったのでプレイしてよかったと思ってます。
ただ、
「ここはどうなの!?」
という面もあるので良かった点と気になった点の両方で語っていきたいと思います。
まずは総合的な評価について。
ロードス島戦記 -ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-の評価
各要素の評価
キャラ・デザイン | 斬新、シルエットが気持ち良い。 | |
グラフィック | 質感や空気感が表現されている | |
音楽 | 耳に残る、サントラ出たら買いたいか | |
ストーリー | 盛り上がる・引き込まれるか | |
操作性 | UIはわかりやすいか、説明は十分か、カメラワークはどうか | |
システム | 斬新、やりこめる、計算されている | |
総合 | トータルでどうか |
総合評価
総合評価:20.0/30.0
星平均:3.33/5.00
星3~4評価になりました。各項目の詳細については長くなるので割愛。
アクションや探索要素は癖になる面白さだったが、プレイしているとシステム面で優しくないなと思う部分も多々見えてくる。
これがメトロイドヴァニラだよ!と言われたとしてもやはり不便さはぬぐい切れない。
ザックリとした感想としては
- ドット絵で描かれる背景やキャラは生き生きとしていてアニメーションも滑らか
- 妖精を瞬時に切り替えながらのバトルは慣れると楽しくなってくる
- ゲームの難易度はメトロイドヴァニラに慣れていない人にも遊びやすい難易度になっている
- UIやゲームの設計と収集要素などの部分が旨く嚙み合ってなく感じた
- ステージが切り替わるときにBGMも変わるので次の場所に来たぞ・・・ワクワクという感覚になれる
というのが主な理由。
【評価基準】
良ゲー | 期待以上でクオリティが高く、丁寧に作りこまれている | |
凡ゲー | 特に可もなく不可もない。時間が余ってる人 |
それではいつものごとく、ゲームの概要をおさえた後、良かった部分とここはどうなのって部分について話していきます。
ロードス島戦記 -ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-の紹介
『ロードス島戦記 -ディードリット イン ワンダーラビリンス-』は、
ファンタジー小説の金字塔『ロードス島戦記』の”誓約の宝冠”に至るディードリット空白の物語を原作の水野良氏監修の下、
2D探索型アクションゲーム(メトロイドヴァニア)として描いた作品です。
“ロードス島戦記”ファンはもちろんのこと、原作を知らない方でも十分楽しむことができます。
(※公式より一部抜粋)
発売元 | Team Ladybug |
リリース日 | 2020年3月12日 |
ジャンル | メトロイドヴァニラ |
対応ハード | PlayStation 4、 Nintendo Switch、 Xbox Series X/S、 Microsoft Windows、 PlayStation 5、 Xbox One |
推定クリア時間 | 約10時間程度 |
- ロードス島戦記を題材にしたメトロイドヴァニラ
- 炎と風の妖精を使い分け、敵に攻撃したり防いだりするアクション性が楽しい
- 能力を得ることで未知の領域に行くことが出来、アイテムを発見するなどの探索要素がある
ロードス島戦記 -ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-の良かった点
マップ探索がついつい進めてしまう面白さ
メトロイドヴァニラをあまりやらないのですが、メトロイドヴァニラの醍醐味ってこれなんだなぁとしみじみ感じた。
序盤でどうしてもいけない場所でも新たな能力を得ることで行けるようになり、その先には武器やアイテムが隠されていたりする。
マップを見ながらここ確か進めなかった場所だけど今の能力があれば行けるんじゃね?なんて考えてる時間がまさに試行錯誤して冒険している感覚になれてしまう。
二つの属性を切り替えて戦うゲーム性が楽しい
戦闘や探索に緊張感のスパイスとして2種類の妖精切り替えが存在している。
画像のように進路を妨害する青と赤の壁がまさに2種類の属性を使い分ける場面の一つ。
風属性の妖精を纏っているときは青い敵の攻撃や壁のダメージを吸収しエネルギーに変わる。
火属性の妖精はその逆で青はダメージを食らってしまう。
そして、敵にも属性の概念があって、敵の攻撃は風だから自分も風属性で吸収するわけだけれど、風属性の状態では今度は敵にダメージが通らない。
そうなってくると炎属性に切り替えて殴らなきゃ・・・どのタイミングで切り替えるか・・・と駆け引きが生まれてただ倒すだけではなく状況を見極めたスリリングな戦いが出来る。
ボタン一つで瞬時に属性が切り替わる点もスピーディーな戦闘とマッチしていた。
武器のグラフィックや効果がユニークで集めたくなる
先に武器の入手方法は3つ方法があって
- 敵を倒したときにドロップ
- 探索した先にお宝のように置かれている
- 店で購入する
と入手する機会が頻繁に起こる。
そのたびにステータスを確認したり、固有の見た目や説明文を読んだりと拾うたびにワクワク出来るのがうれしいポイント。
リーチが長いものや妖精の属性に関係なく、武器に属性がついているもの、攻撃した分だけHPが回復するものなど様々な効果がついている。
攻撃力が下がるけど特殊な能力がついてるものは特定の場面で役立ったり、
この敵にはこの武器が楽だなーと遊んでいるうちにお気に入りの武器が出来るので色々入手して切り替えたり集めたりとこのゲームの重要な要素の一つになっている。
ボスが多くやりごたえがある
探索中には様々なボスと戦うことになる。プレイ中はまだボスいるの?なんて思いながら数の多さに驚きもあった。
人型や怪物のような見た目のボスやサイズ感や奥行きのあるボスなど使いまわしのようなボスはいなく、毎回のボス戦を新鮮な気持ちで挑める。
ボスの見た目等はネタバレになるので載せないが、画像のように肉?がぶら下がっている部屋までたどり着いたら次の部屋ではボスが待ち構えている。
先ほどの武器も重要な要素だが、ボスの存在もプレイヤーの高揚感を高めてくれる重要な要素。
雑魚敵の攻撃を避け、探索して得た能力を使いながらやっとたどり着いたボス。
気持ちが高まらないわけがない。
なにより僕のような初心者にオススメなポイントが2つあって
- ボス前にはちゃんとセーブもあり、何度でもボスにトライすることが出来る
- 1度みたムービーはちゃんとスキップされ、ストレスなくトライ&エラーで挑戦可能
この2点は戦いになれてないうちはとてもありがたい部分だった。
ロードス島戦記 -ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-のいまいちな点
マップが細かく、未到達の部分がわかりづらい
メトロイドヴァニラになれていないだけかもしれないですが、マップを見た時に部屋と部屋のつなぎ目やまだいけていない部屋の部分が真っ黒で見づらい。
メニュー画面を開いたときにポーズ中のゲーム画面が背景になっていて、余計に見づらさに拍車がかかっている。
事ある事に見落としやマップを凝視するのが何度もあり迷う瞬間が何度かあった。
この部分は個人差があると思うので、慣れている人はあまり気にならないところかもしれない。
マップの移動にストレスがたまる
このゲームではちゃんとテレポートできる部屋もあり、マップの端から端まで移動出来てとても楽。
探索を前提として便利な機能を用意してくれている。
言いたいのはそのテレポート部屋に移動するまでが結構大変なこと。
マップ上で探索できる箇所を見つけ、近くにテレポートし、いざ探索して武器を入手。
そこで問題は戻るときに発生する。
探索してくるときに倒した雑魚は復活していて、攻撃を避けたり倒したりと同じことを繰り返してまたテレポート部屋まで戻る必要がある。
戻るときに死んだらもちろん武器を入手どころからテレポート部屋にすら移動できない状態まで戻る。
序盤は回復アイテムも乏しく、店にいくのも一苦労だったりとカツカツの状態だったりするのでなおさら雑魚の1発1発が致命傷になるのでかなりキツかったように感じた。
一部の能力がぶっ壊れている
戦闘中に使える能力は様々で属性攻撃や敵を拘束する能力などがある。
中でもボス戦で効果的なのがインビジブル?という分身を出現させ敵の攻撃を身代わりにさせるというもの。
これを使うとボスの攻撃はそちらに全部むき、背中越しのボスをちくちくと殴り続けることが出来る。
終盤どうしても倒せないボスがいたときに、あれこれと能力を試しているうちにこのスキルを使ったところ楽勝にクリア出来た。
一部例外もあるが人型の敵にはほぼ有効的な攻略手段で、頻繁に使うとせっかくの緊張感のあるボス戦がぬるゲー化してしまうので使用頻度には気を付けたい能力だと言えるだろう。
ロードス島戦記 -ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-のまとめ
良かった点、いまいちだった点を話してきましたがいかがだったでしょうか?
色々と話してきましたが、このぐらいのボリューム感だと遊びやすく何よりレビューもしやすくて個人的にはこのレビューも含めて楽しくプレイ出来たと思います。
原作のロードス島戦記に関しては、名前を知ってるぐらいで具体的にどういうものなのかはわからないままプレイしましたが、原作について知っているともっと楽しめたかもしれませんね。
ただ、原作を知らない僕でも戦闘と探索のやりごたえに満足できました。
それでは最後にどのような人にオススメかというと
- 原作ファンの人
- メトロイドヴァニラ初心者の人
- グラフィックがドストライクな人
- 細かいアクション操作が苦手な人
- グラフィックに古さを感じる人
- ゲームに試行錯誤より爽快感を求めている人
ということでロードス島戦記 -ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-のクリアレビューでした。