合言葉は「のばら」
どうもノエです。
この記事はネタバレありのレビューなのでご注意ください。
今回は2021年7月29日に発売したファイナルファンタジー2ピクセルリマスター版をクリアしたのでレビューしていきます。
こちらは1988年12月17日に発売されたファミコン版をベースにシナリオはそのままに様々な部分のリニューアルをしたタイトルになっています。
(皇帝のロゴがカッコイイですよね。天野先生の絵最高です。)
前作のファイナルファンタジー1から様々な面でパワーアップした2を比較しながらレビューしていきたいと思います。
前回のレビューはこちらに
もしファイナルファンタジー2をプレイしたこと無い方は短時間でクリアかつ、リーズナブルな価格で今は遊べるのでプレイしてから記事を読むことをおすすめします。
ちなみにクリア状況としては最後のボスまで倒して、宝箱回収、モンスター図鑑の埋まっていない部分を埋めるのみとなっています。
今回のレビューは前半で概要とストーリーのこの部分に感動した!っていうところを語らせて頂きたいのと
後半ではいつものレビュー記事で行っている「良かった点」と「ここはどうなの!?」について触れていきます。
後半に関してはあくまでピクセルリマスターについてのレビューになります。(ファイナルファンタジー2は何十年と前のゲームなので良し悪しで語るのは辞めておきます。。。)
FFピクセルリマスターファイナルファンタジー2の評価
各要素の評価
キャラ・デザイン | 斬新、シルエットが気持ち良い。 | |
グラフィック | 質感や空気感が表現されている | |
音楽 | 耳に残る、サントラ出たら買いたいか | |
ストーリー | 盛り上がる・引き込まれるか | |
操作性 | UIはわかりやすいか、説明は十分か、カメラワークはどうか | |
システム | 斬新、やりこめる、計算されている | |
総合 | トータルでどうか |
総合評価
総合評価:19.5/30.0
星平均:3.25/5.00
前作のファイナルファンタジーは星3、今作は星3.25となりました。
評価の大まかな理由については、
グラフィックや音楽はさほど前作とは変わらず、キャラクターやストーリー、システム面はより力が入った内容に。
プレイしてみた印象は前作のファイナルファンタジー1で基礎や世界観を作って、ファイナルファンタジー2で深く作り込んでいったんだろうなといった印象でした。
前作になかった2の特徴は以下の2つです。
- ワードメモリーシステム
- 熟練度
ワードメモリーシステムはNPCとの会話の中で言葉をおぼえる、またはNPCに覚えた言葉をたずねることで物語が進んでいくというもの。
熟練度はレベル制のシステムを廃止し、武器や魔法を使いこむことで強くなっていく新しいシステムです。
他にも2は様々な新規要素を取り入れていました。
- メンバー内で会話の掛け合いや物語途中で仲間になるキャラ
- フレアやホーリー、アルテマなどの強力な魔法
- デジョンやテレポなどの移動魔法
- チョコボ初登場
- 竜騎士初登場
それらは今後長く続くファイナルファンタジーシリーズに受け継がれている要素も多いです。
それではいつものごとく、ゲームの概要をおさえた後、良かった部分とここはどうなのって部分について話していきます。
FFピクセルリマスターファイナルファンタジーの紹介
「ファイナルファンタジー」第2作。
戦乱の中始まる物語、出会いと別れを繰り返す。
ワードメモリーシステム、レベルのない成長など
意欲的な試みの数々は、
他と一線を画すRPGの誕生を予感させた。
(※公式より一部抜粋)
発売元 | Square Enix |
リリース日 | 2021年7月29日 |
ジャンル | RPG |
対応ハード | PC,,Android,iOS |
推定クリア時間 | 約10時間程度 |
- 前作より様々な面でパワーアップ
- レベル制ではなく、武器や魔法を使いこむことで強くなっていく熟練度制に
- 他機種でリメイクされて追加された要素はなく、あくまで初代がベース
- サウンドプレーヤーモードやモンスター図鑑の機能が充実
FFピクセルリマスターファイナルファンタジー2の好きな場面
プレイヤーは主人公フレオニールとなり、仲間のマリアやガイ、レオンハルトと共に反乱軍の一員に参加します。
打倒パラメキア帝国を旗印に、世界を冒険し様々な出会いと別れがあるのがファイナルファンタジー2の特徴。
様々な面で前作よりボリュームアップしていますが、中でもドラマ性は格段に前作よりパワーアップしていて、出会いや別れの中で紡がれていく物語は印象に残る場面も多いです。
そんな中で個人的に印象に残ったシーンを3つご紹介。
ミンウがたどり着いた究極の魔法「アルテマ」
序盤で一時的に仲間になる白魔導士ミンウ。
多くの魔法を覚えていて、フレオニール達がまだ低いステータスの中、ミンウだけずば抜けて強く頼りになった存在でした。
しかし、物語の途中でフィン国王の命で「世界に破滅が訪れる時封印が解かれる究極魔法」をもとめてパーティから外れてしまうんです。
しばらくたちフレオニール一行は、なかなか戻ってこないミンウを探し、彼が最後に目撃されたミシディアの塔へ上ると・・・
塔の頂上で見た光景は扉の前で待ち続けたミンウの姿がありました。
開けずに待っていたのは理由があり、魔力を全て注がないと扉は開かず、開けた後自分は力尽きてしまうとわかっていました。
だからこそ、死んだ後に本を託せるフレオニールたちを待っていたんです。
フレオニールたちが到着した後すぐ、ミンウはすべての魔力を注ぎ扉を開け、力尽きて息を引き取ってしまいました。
アルテマの本と打倒帝国の願いを託して・・・。
んーなんとも切ないです・・・。
ムードメーカーな頼りになるレイラ
レイラは騙され搭乗した船の海賊リーダーとして登場します。
始めは金目的でとらえたはずでしたが、フレオニールたちの行先を聞いたところ面白そうだからという理由だけで一緒に冒険していくこととなります。
途中離脱はあるものの一緒いる期間が長く、離脱後も城に行くとつねにレイラは元気そうに過ごしていて最後まで力を貸してくれる頼りになる存在。
フレオニールたちと過ごす中で彼女にも変化があったのか穏やかにすごしているのが個人的にすごく嬉しい部分でした。
竜騎士初登場
フレオニールたちはミシディアの塔にミンウを探しに行く際、リヴァイアサンに飲まれ、腹の中で竜騎士最後の生き残りであるリチャードという男と出会います。
アルテマの本、帝国打倒の想いで意気投合した一行はリヴァイアサンから脱出後も共に行動していくことになります。
リチャードの印象的な場面は飛竜との邂逅と仲間を逃がすために一人パラメキア城に残るシーンです。とくに一人残るシーンは竜騎士の生き様をこれでもかとプレイヤーに刻み込んでくるんです。
リチャードが所属していた竜騎士団は既に壊滅、彼は最後の生き残りでした。
その最後の灯となったリチャード。団の敵である皇帝を倒す半ば、仲間を助けるために残る選択をしました。
どんな思いで一人残ったのか考えるとミンウ同様に切ない気持ちがこみあげてきます・・。
吹き出し
エンディングで見えるかつての影
エンディングでは冒険の途中で死んでしまった仲間たちの影が映ります。
ファイナルファンタジー2の物語は間違いなく、彼らと共に繋いできた物語。
最後登場したときに冒険の思い出が蘇り皇帝を打倒した喜びと共に旅した仲間との別れで良い意味で複雑な気持ちになること間違いなしのシーンでした。
PSP版GBA版の追加要素では、彼らをパーティーメンバーにして戦える要素もあったのですがピクセルリマスターには追加されていませんでした。
FFピクセルリマスターファイナルファンタジーの良かった点
価格とボリュームのバランスが良い
前作同様、値段が1,500円とリーズナブルで短時間ながらもしっかりと名作RPGを楽しむことが出来、大変満足出来た。
魔法の使い勝手がよくなった
魔法はMP制となり、どのキャラクターでも好きな魔法が覚えさせられるなりました。
魔法は使えば使うほど熟練度が上がり、比例してMP消費量と威力が上昇していくのが特徴で、
しかも魔法を唱える対象を敵味方関係なく、単体と全体を切り替えることができるで前作と比べると使い勝手がかなりよくなりました。
さらにはバトル中だけでなくメニュー画面でもボタンで切り替えるだけで全体を回復させることが出来ます。
前作では対象を選んで、回復魔法を連打という作業を全メンバー分行う必要があったので革新的な改善の1つだと個人的に思います。
FFピクセルリマスターファイナルファンタジーのいまいちな点
過去に追加された要素が今回は追加されていない
前回同様に過去作ではあったダンジョンや追加要素は一切無いです。
そのためしっかり遊ぼうとすると別機種で買いなおす必要が出てくるのが難点なんですよね。
ピクセルリマスターの役割として既存のプレイヤーにはコレクション要素、そして様々な機種で出ていたタイトルを改めて標準化させて統一感をもたせることでした。
そう考えるとやはり、追加要素も含めたうえでFF遊びたいならとりあえずピクセルリマスター遊べば間違い無し!となるようにするべきだったと思いますね。
結局別機種買うんかい!とユーザーに思わせてしまうのはどうなんでしょうか。
当時のバランスの悪さを再現してしまっている
敵の状態異常の強さと無駄なダンジョンの複雑さにエンカウント率が相まって非常に凶悪な仕上がりです。
さらに今回のピクセルリマスターでオートバトルが追加されたわけですが、上手くかみ合っていなく、プレイ中の移動はかなりしんどかったです。
オートバトルで雑魚敵を処理しようにも気が付いたら麻痺で全滅、石化で全滅しているというのが多々ありました。
当時のチャレンジでバトルやダンジョン面にも力を入れた結果、良い方向のゲーム体験になっていないのならその部分をピクセルリマスターで改善しても良いんじゃないの?と思うけれども当時のままを再現してしまっているように感じます。
モンスター図鑑やコレクション要素の使い勝手がよくない
ここは単純にゲームを起動しないと触れない部分なので、日常的に見たり、聴いたりが出来ないのでそれならネットで調べたりサントラ買うよってなった部分。
FFピクセルリマスターファイナルファンタジー2のまとめ
良かった点、いまいちだった点を話してきましたがいかがだったでしょうか?
ファイナルファンタジー2はシリーズのベースを作ったと言っても過言ではないです。
さすがに大袈裟に言いすぎじゃない!?
と言われそうですが、そんなことはないです!
ホーリーやフレア、アルテマなどの魔法やチョコボに竜騎士などファイナルファンタジーの概念を形作る要素がこれでもかと登場するので、最近のファイナルファンタジーしか知らないって人には起源をたどるにはピッタリのタイトルですよ。
それでは最後にどのような人にオススメかというと
- 始めてファイナルファンタジー2をプレイする人
- ファイナルファンタジー2のストーリーだけ楽しみたい人
- サクッと遊べるRPGタイトルを探している人
- レベル制じゃないRPGが苦手な人
- 過去にファイナルファンタジー2を遊んだことがある人(改めて買う必要無し)
- 自由度を求めている人
ということでFFピクセルリマスターファイナルファンタジー2のクリアレビューでした。