「冒険家」アドル・クリスティン誕生の物語
どうもノエです。
今回は2019年5月16日に発売したイースIV セルセタの樹海:改をクリアしたのでレビューしていきます。(ネタバレ無しです)
クリア時のレコードがなかったため参考に2周目突入時のプレイタイムスクショをUP
ちなみにクリア状況としてはストーリーをノーマルクリアし、トロフィー収集が残っている状態です。
イースシリーズはブログでは初のレビューになりますが、少し前にイースVIIIをクリアしたのでプレイ自体は2作目になります。
イースシリーズを遊んだことがあるかどうかで本作の感じ方も結構違ってくるように感じたので、レビュー中もシリーズプレイ済みかどうかの視点に注目してみました。
- ファルコムの看板シリーズであるイースの4作目「イースIV セルセタの樹海」のHDリメイクタイトル
- 視点固定型の見下ろしアクションRPGでシンプルな操作感と壮快なアクションがシリーズの特徴
- 主人公アドルが行く先々で誰かと出会い、事件に巻き込まれながらも協力しながら解決していくドラマティックなストーリー展開
イースIV セルセタの樹海:改の評価
各要素の評価(各項目10点満点、合計70点)
特殊評価(各項目10点満点、合計30点)
総合評価
総合評価:68/100
星平均:3.4/5.0
総合評価は68点と凡ゲーと良ゲーの間の評価に。
イースIVセルセタの樹海:改はイースシリーズが初めての人には少々退屈な内容に感じるかもしれません。視点が固定、グラが旧世代的な画質、ストーリーの盛り上がりがゆっくり、と序盤のプレイ感はあまりよくありません。
他のナンバリングを遊んでいる人だと主人公アドルが本作でどのような活躍をしてくれるのか、既存のキャラクターがどこで出てくるかなど序盤からでも楽しみポイントが多々あります。
というわけでシリーズ初見とシリーズファンで序盤の評価は違ってくるでしょう。
それでも安心安定のイースクオリティ!で壮快なアクションと引き込まれるストーリー展開で万人受けしやすく個人的にもオススメなタイトルでした。
「だんだんと加速していく物語」と「遊べば遊ぶほどに快適になっていくシステム面」はのめり込むように遊んでしまう魅力があります。
ざっくりとではありますが評価の内容を押さえておきましょう。
- 起伏のあるストーリー展開【ストーリー+】
- ストーリー上の説明不足な部分もややあり【ストーリー-】
- 手軽なアクションで楽しめる戦闘システム【操作感+】
- システム全体がシンプルで、遊んでいてストレスがない【システム+】
- HD画質とはいうものの、他のRPGと比べるとグラの荒さは目立つ【グラフィック-】
- 場面場面に応じた盛り上がるイースサウンド【音楽+】
- イベントをスキップが無いので2周目が大変【システム-】
というのが主な理由となりました。。
【評価基準】
良ゲー | 期待以上でクオリティが高く、丁寧に作りこまれている | |
凡ゲー | 特に可もなく不可もない。時間が余ってる人 |
それではいつものごとく、ゲームの概要をおさえた後、良かった部分とここはどうなのって部分について話していきます。
イースIV セルセタの樹海:改の特徴
本作はイースシリーズ第4作目であるイースIVをファルコムが自社開発して発売、さらにHDリメイクしたタイトルです。
自社開発されるまでは他社で何度かイースIVの開発・発売がされていて、ファルコムでの開発は2012年にPSVitaタイトルとして出たセルセタの樹海が初です。
その後「セルセタの樹海:改」として2019年にPS4向けにHDリメイクされたのが本作になります。
元が2012年のVitaタイトルということもあり、画質や操作感などは近年のイースと比べるとどうしても劣ってみえます。
序盤は不自由さを感じつつも、本作に慣れてくると本質であるアドルの新しい地での冒険、出会いや壮快なアクション、BGM、探索要素などはしっかり実装されていて安心して遊べるタイトルになっていました。
イースIV セルセタの樹海:改の概要紹介
稀代の冒険家アドル・クリスティンはロムン辺境の街キャスナンから誰も訪れたことがないという《セルセタの樹海》の奥地を目指し旅立った。数週間後、覚束ない足取りで戻ってきたアドルはここはどこなのかはおろか、自分が何者なのかさえ分からなくなっていた…。
介抱された先の酒場兼宿屋でアドルは銀髪で大柄の男から馴れ馴れしく声を掛けられる。記憶を失う前に知り合いだったというその男は情報屋のデュレンと名乗り、自分はアドル・クリスティンという名前であること、そして数週間前に魔の領域と呼ばれる樹海の奥地を目指して旅立って以来、消息不明扱いになっていたことを伝えられる。
なぜ自分は記憶を失くしてしまったのか?《セルセタの樹海》で自分に何が起こったのか?真相を確かめるべく、アドルはデュレンと共に再び樹海に戻ることを決意するのだった。
日本ファルコムによってリメイクされる形で2012年にPlayStation Vitaで発売された「イース セルセタの樹海」がPC用に調整されSteamに登場!
前作「イースSEVEN」から大幅に改善されたパーティバトルシステムに加え、マップもより広大になった今作はこれまでの「イース」シリーズの中でも冒険感がより一層味わえるようになっている。
(※公式より一部抜粋)
開発元 | 日本ファルコム |
販売元 | 日本ファルコム |
リリース日 | 2019年5月16日 |
ジャンル | RPG |
対応ハード | PC,PS4 |
推定クリア時間 | 約25時間程度 |
イースIV セルセタの樹海:改のゲームの流れ
本作はストーリーにそってプレイしていけば基本的に問題ありません。
各街で解放されるクエストは解放されたタイミングで完了させるのがオススメ!未完了のままストーリーを進めてしまうと失敗扱いとなるものもあり、2周目でしか回収できないので注意です。
もし、トロフィーコンプリートを目指していく方であれば絶対に2周は必要になるので1周目は収集要素を重視しなくても大丈夫です。(もし1周目をクリアしても、ラスボス前でセーブしておけば1周目でもクエスト以外の要素は回収可能)
まずはストーリーだけを楽しみつつ、2周目で1個1個の要素を集めていくのが良いでしょう。
イースIV セルセタの樹海:改の良かった点
良かった点については、面白い部分・気持ち良い部分・ゲームの肝になる部分について触れた内容になっています。
具体的には
- 直感的なアクションの面白さ・スキルの閃きによる突発性
- ストーリーが面白い
- ゲーム中は余計なノイズが無く、ストーリーに集中できる
といった内容に。
詳細について話していきます。
直感的なアクションの面白さ・スキルの閃きによる突発性
イースシリーズの戦闘の特徴と言えば、ヒット&アウェイのテンポの良いアクションが特徴的です。
操作の手触りも良く攻撃中に即座に回避したり、敵の後ろ側に回り込んでスキルを打ち込むのもサクサクと出来るので直感的に遊ぶことができます。
隙をみて攻撃を畳みかけて、敵がまた攻撃をしてきたら回避してスキルを叩き込む。
疾走感のあるBGMもあってか戦闘中はランナーズハイ?ゾーンに入るような心地よさがあります。
ボス戦は心地よさと上手く回避できなかった時のストレスの匙加減が絶妙でボスを倒した時は思わず声がでてしまうほど嬉しい瞬間で達成感がハンパじゃないです。
(ボスはアドルの一回りも二回りも大きく、攻撃も範囲が広いので避けるのも中々一苦労。)
さらには、戦闘中にスキルを閃くことがあり、その偶発性も戦闘の面白さに一役かっています。
閃いたスキルは後から自由に付け替えて使うことができます。スキルは使い込むことでより強力になるので戦えば戦うほど戦闘が快適になっていくのも良い部分だと思いました。
ストーリーが面白い
本作のストーリーのスタートは主人公であるアドルが疲労困憊でさらには記憶を失った状態からスタートします。
最初は意味不明すぎるのですが、ここでプレイヤーの僕は何が起こったんだ?とグッと引き込まれてしまいました。
そして少しストーリーを進めてみると実は既にアドルは本作の舞台であるセルセタの樹海を踏破していたという・・・・。恐るべし冒険家アドル=クリステイン。
アドルのすごさを痛感すると同時に余計にどういうこと?とさらにまた引き込まれていく、まさに謎が謎を呼ぶストーリー展開。
本作でイースシリーズは2本目ですが、本当にストーリーが面白いと改めて実感させられました。
最後の方はさらに驚きの展開がありましたよ!
イースシリーズはアドルの冒険記をストーリー化しているのがよくわかる内容でした。こちらはプレイしてからのお楽しみです。
ゲーム中は余計なノイズが無く、ストーリーに集中できる
魅力的なストーリー展開や疾走感のある戦闘に集中できるように、道中の取り逃した宝箱やマップの解放などはすべて後からでも取得できるようになっています。
RPGだとついついマップを全部埋めて、宝箱の取り逃しがないかどうかをしらみつぶしに歩いていくのがセオリーのようになっていますよね。
本作はそんな細かい部分を気にせず、勢いにまかせて敵を蹴散らしながら目的地に最短でたどり着くことすらできます。
ファストトラベルも序盤は乏しいですが、後から細かく飛べるのでストーリー上の目的地にも瞬時に移動できる点もストーリーに集中出来て良かった点です。
イースIV セルセタの樹海:改のいまいちな点
いまいちな点としてあげたのは主に痒いところに手が届かない。といった内容になってます。
具体的にはつまらない部分・気持ち良くない部分・手間がかかる・時間がとられる部分というようなものが当てはまり、イースIV セルセタの樹海:改は以下の通り。
- グラフィックがPS4にしては粗め
- ムービースキップがない(2周目のやりづらさ)
作り込みががPS4にしては古め
元がvitaのタイトルということもあり、全体的にポリゴンが荒く感じながらプレイしていました。
質感の表現やライティングも他PS4タイトルと比べると少々のっぺり気味な印象を受け、イベントシーンもフルボイスではないので前時代的な作りが目立ちます。
室内
会話シーンの一部
とはいえイースシリーズは美麗なビジュアルがそこまで重視ではなかったりします。
序盤プレイ中は行く先々のグラの荒さが目につくものの、しだいに見慣れてきてあまり違和感に感じずにプレイに集中出来ていました。
ゲームの面白さはグラに左右されないというのを、本作が十分に証明してくれていますね。
ムービースキップがない(2周目のやりづらさ)
2周目をプレイする人は、トロフィーコンプリートが目的だと思いますが中々根気のいる作業になりそうです。
というのもイベントのスキップがないため、会話シーンをすべて見ていく必要があるからです。もちろん、〇ボタン連打で全飛ばし読みすることも可能。
イースVIIIよりイースIVのリメイクが後に発売されたのに、イベントスキップがIVにはついていないのが謎ですね・・・。(イースVIIIは2018年、イースIVは2019年)
本作に限った話じゃないけど、オススメは時間を空けてから2周目プレイ!程よく記憶が飛んでるから新鮮な気持ちで遊べるわよ!
初見でプレイしたときのなつかしさもあってて作業感が軽減されるはず!
イースIV セルセタの樹海:改のまとめ
良かった点、いまいちだった点を話してきましたがいかがだったでしょうか?
本作はとにかく、手触りの良い壮快なアクションとテンポよく進むストーリーが楽しめる良作だと思いました。
ストーリーの破綻も無く、作業的なプレイ時間の引き延ばしも無いので、純粋に道中やボスとのバトルを楽しみながらストーリーを追いかけていく王道のRPG体験をプレイ中は与えてくれました。
キャラクターも魅力的で、粗目のグラフィックながらもしっかりと表情の変化や動きはついているので推しキャラを見つけてみるのも面白いかも??
(個人的には明るくて面倒見の良いお姉ちゃんキャラのカーナが好きです笑)
それでは最後にどのような人にオススメかというと
- イースシリーズが好きな人
- 気楽に遊べるアクションRPGを探している人
- 1タイトル完結で遊べるゲームを探している人
- グラ重視な人
- フルボイスのRPGが遊びたい人
ということでイースIV セルセタの樹海:改のクリアレビューでした。
もしよければイースIV セルセタの樹海:改や記事の感想をコメントしてもらえたら嬉しいです。ではまた次の更新でお会いしましょう! ばいばい